ネットワークスペシャリスト試験対策3
今週の学習内容
- サーバのキャパシティ増強手段
- 外部ストレージ
- RAID
- LAN間接続装置
サーバのキャパシティ増強手段
サーバへのアクセスが増加した際の、キャパシティ増強手段は大きく以下の二つに分かれます。
- スケールアウト
- スケールアップ
スケールアウト
サーバの台数を増やすことで、キャパシティを増やす方法です。
Webサーバなどで使用されます。
スケールアップ
メモリ増設やCPU交換などの、現在使用中のサーバ自体を増強する方法です。
二重化することで不具合が起こりやすいデータベースサーバなどで使用されます。
外部ストレージ
サーバが使用するストレージは、サーバ内のローカルストレージと、サーバ外にある外部ストレージがあります。
外部ストレージはには、以下の三つの形態があります。
- DAS
- SAN
- NAS
DAS(Direct Attached Storage)
サーバとストレージを直接接続する形態です。
SAN(Storage Area Network)
サーバとストレージを接続するために、専用ネットワークを用いる方法です。
NAS(Network Attached Storage)
ファイル格納用のサーバをネットワークに接続し、外部からファイルを格納できるようにした形態です。
RAID
RAIDは複数のハードディスクを一つの記憶装置として扱う手法です。
RAID0
RAID0は、複数のハードディスクにデータを分散して格納することで高速化(ストライピング)しています。
RAID1
RAID1は、複数のハードディスクにデータを重複して格納(ミラーリング)することで信頼性を向上しています。
RAID3、RAID4
RAID3とRAID4は、一つのハードディスクをデータの誤り訂正用パリティ保存用にしています。 RAID3ではパリティをビットごとに生成しており、RAID4はブロックごとに生成しています。
RAID5
RAID5では、RAID4では一つのハードディスクに格納されていたパリティを、他の複数のハードディスクに分散しています。
LAN間接続装置
ネットワークを接続する装置から以下の四つについて記します。
- リピータ
- ブリッジ
- ルータ
- ゲートウェイ
リピータ
電気信号を増強・整形する装置です。
OSI基本参照モデルの物理層で使用します。
ブリッジ
MACアドレスなどをもとに、通信を中継するか否か決める装置です。
OSI基本参照モデルのデータリンク層で使用します。
ルータ
IPアドレスを元に、通信の中継先を決める装置です。
OSI基本参照モデルのネットワーク層で使用します。
ゲートウェイ
OSI基本参照モデルのトランスポート層以上で通信の中継が必要な際に使用します。
プロキシサーバやロードバランサー(負荷分散装置)などが該当します。